認知症は誰もかかる可能性のある病気です。
特に85歳以上の高齢者では4人に1人が認知症とも言われています。
いずれは家族や自分がかかるかもしれない病気です。
◆ 認知症とは
さまざまな原因で脳細胞が死滅したり、衰えたりすることで脳機能が働かなくなり、日常生活に支障が出ます。
・物忘れがひどくなる
・判断力が低下する
・会話ができない
・周囲の状況に応変できない
などの症状があります。
◆ 認知症の原因
主にアルツハイマー型と脳血管の損傷によるものがあります。
◇アルツハイマー型認知症
脳神経細胞が広範囲に死滅し、全体が萎縮して起こります。
認知症の進行はゆるいので、症状に気づいたときにはかなり悪化している可能性があります。
認知症の6割ほどがアルツハイマー型です。
◇脳血管性認知症
脳梗塞や脳溢血など脳血管の損傷によって脳細胞の一部に血液が不足するため起こります。
手足や視力などの神経障害が伴う場合が多くあります。
損傷を起こした部分の機能を失いますが、そのほかの脳機能は影響はありません。
物忘れがある一方、判断力があるなど症状に違いがあります。
認知症の2割ほどが脳血管性認知症です。
◆ 一般的な物忘れと認知症の物忘れの違い
一般的な物忘れ | 認知症の物忘れ |
経験の一部を忘れる
例:食べたおかずを忘れる 日常的な場所や人を忘れない 物忘れをしたことを自覚する 探し物を探す 日常生活に支障ない |
経験の全部を忘れる
例:食べたことを忘れる 自分の子どもや家もわからない 自覚できない 誰かが盗ったと作り話をする 支障がある |
◆ 認知症サポーターになってください
認知症を正しく理解したい、偏見を持ってない、認知症の人や家族を応援したい気持ちがあるだけで十分です。
認知症キャラバンメイト(講師)の講座を受けて、認知症サポーターになってください。
「認知症サポーターになりませんか? 」
◆ 認知症の予防
脳血管性認知症は、原因となる脳梗塞などの病気にならないように気をつけましょう。
定期的な健診、適切な運動と栄養バランスのとれた食生活で高血圧を改善・予防しましょう。
アルツハイマー型認知症の場合は、遺伝や食生活、他人とのコミュニケーションなどさまざまな因子が考えられます。
進行が遅いので早期発見で、症状を軽くさせたり、進行を遅らせたりできる場合もあります。
かかりつけ医を持つことをおすすめします。
◇町の教室をご利用ください。
「なでしこハウスのご案内」
◆ 認知症の人が利用できるサービス
・認知症で財産管理に不安がある人は、後見制度の利用を検討してください。
「成年後見制度について」 ・高齢者に関して電話や相談窓口を紹介しています。
「高齢者に関するご相談窓口」
◆ 65歳以下の認知症
認知症は高齢者に多いのは事実ですが、40歳代からの発症率が徐々に高くなっています。
65歳未満の認知症を若年性認知症と言います
「若年性認知症について」
なお、町地域包括支援センターでは認知症の診断などの医学的なご相談は受け付けておりません。
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