メタボリックシンドロームは大人だけの問題ではありません。
近年になって、子どものメタボリックシンドロームが問題になってきました。
30年前に比べると約2倍に増えて、6歳から12歳における肥満傾向児の出現率は8%と高い水準です。
町の肥満児傾向は国よりさらに高くなっています。(平成23年度は約17%でした)
◆ 子どものメタボリックシンドロームをチェック
子どもの場合は血液採取をして血糖や血中脂質を検査することはまれです。
町ではローレル指数や腹囲を目安に、肥満児または肥満児の傾向がある児童と保護者に、栄養指導や必要に応じて医療機関への受診をすすめています。
◇ローレル指数とは
子どもの場合はBMIではなく、ローレル指数で肥満の程度を判断します。
130が標準値で、±15が標準の範囲になります。160を超えると肥満と判断されます。
◆ 子どもにメタボリックシンドロームが増えた原因
・運動不足
・不規則な生活
・朝食の欠食
・脂質の多い食事
・人間関係などのストレスで食欲が増える
・どこでも食品が買え、食べられる環境
太りやすい体質の遺伝は少しは関係あるかもしれませんが、原因のほとんどは家庭内にあります。生活習慣や食生活などの家庭環境が子どもに大きく影響します。
また、飯豊町においての特徴としては
・お菓子が常備してある(アイスやジュースなど)
・子どもが勝手に飲み食いできる
・袋菓子を1人で食べる
・インスタント・加工食品をよく食べる
・揚げ物が多い
・野菜の量が少ない(漬物を除く)
・水やお茶の代わりにスポーツ飲料などを飲む
などがあります。
◆ 子どもには子ども用のメタボリックシンドローム対策を
メタボリックシンドローム対策は、大人も子どももあまり違いはありません。
ですが、子どもの肥満の原因は、親の食生活の影響や家庭環境などで子ども自身にないことがほとんどです。
子どもに余計なプレッシャーを与えないようにしましょう。
家族全員で健康的な食事・生活に取り組みましょう。
野菜類などを中心に栄養バランスの整った食事をしましょう。
なるべく塩分や甘さを控えめにしましょう。
時間に余裕を持ち、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。
朝ごはんを食べないと、太りやすい体質に変化します。
「眠くて食べられない」ということのないように、早寝早起きを心がけましょう。
間食は食べる楽しみや栄養補給にも大切な食習慣でしょう。
無理に我慢させても、長続きしなかったり、ストレスで逆に体重が増えてしまったりすることもあります。
旬の果物や、野菜、噛み応えのあるものなどをおやつにしましょう。
家族と一緒に散歩をしたり、体を動かしましょう。
スポーツ飲料での水分補給は、逆に糖分の摂りすぎになります。
スイミングなどの習い事やスポーツ少年団を利用することもおすすめです。
スポーツ少年団については、
いいでスポーツクラブ キララ(72−3086)にお問い合わせください。
部活などで帰宅が遅くなったり、テレビやゲームなどで夜更かしをしたりして、夜遅くに食べる習慣はやめましょう。
夜食の必要がある場合は、消化の良い、うどんなど胃に負担がかからないものがおすすめです。
脂質や糖分が多すぎの食事は見直す必要はありますが、食事を安易に制限してはいけません。
育ち盛りの子どもに必要な栄養を考えないダイエットは、子どもの成長の妨げになる恐れがあります。
◆ 甘くみないで子どものメタボリックシンドローム
子どもの肥満は約70%の割合で成人肥満に移行します。
成人の肥満は生活習慣病の発症につながります。
できるだけ早い時期に、子どもの肥満傾向に気づき対策をしましょう。
◆ ご相談ください
町健康福祉課の保健師、栄養士がアドバイスします。
◆ 関連するページ
「メタボリックシンドロームを予防・改善しよう」
「食育について」
◆ お問い合わせ
町健康福祉課 健康医療室 86−2338
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